小児歯科の試み
 私・岡本がカマタ歯科で診療させていただくようになって、五ヶ月が過ぎました。

十二月のニューズレターにも書かせていただきましたが、私は広島大学歯学部を卒業後、同歯学部小児歯科学講座で小児の治療について専門に勉強し、小児の治療を行っていく上で必要な矯正歯科にも勤務しました。
その後、平成十二年小児歯科認定医の資格を取得し、現在に至っています。
さてこの度、カマタ歯科クリニックにおいても、小児歯科専門の治療の時間を設けることとなりました。
現在のところ、土曜日の午後、新しくなった1階の診療室で治療を行う予定です。
他の曜日・時間帯についてもご希望がございましたら、お気軽にお申し出ください。


子どもは、単に大人のミニチュアではありません。
子どもなりの特性があります。

お口の中も同様です。
歯ひとつをとっても子どもの歯は大人の歯とは性質が違います。
最近では『子どもの虫歯は放っておいてもいい!』と考える方は少なくなってきているかと思いますが、乳歯は永久歯がきれいにはえそろうのを導く大切な役目を担っています。

また、子どものお口の中は、変化に富んでいます。
一生自分の歯で、しっかりと食べられるようにするには、子どもの時からお口の中の環境を整えてあげてください。

まずは、定期健診で歯科に慣れることから始めてあげてはいかがでしょうか?
“歯医者さんは怖くない☆”と思ってもらえれば・・・と考えています。

ご相談お待ちしています

夜更かしの問題点 その1

ご存知ですか?子どもが夜更かしなのは、日本だけです!

 夜更かしをしていいことはありません。

近頃「日本」がどこかおかしくなってきている陰には、このような習慣も関係しているのかもしれません。夜更かしの問題点を@慢性の時差ぼけA明るい夜B睡眠不足C生活習慣病D運動不足の5つに分けてお話していきたいと思います。

 まず、今回は@慢性の時差ぼけについて・・・

 ヒトの生体時計は、目の奥の脳の一部、視交叉上核にあります。ヒトの生体時計の1日は、地球の1日である24時間よりやや長くなっています。ヒトは毎日朝日を浴びることで無意識のうちに生体時計の周期を短くして、地球の周期と合わせて暮らしているのです。ところが夜の光には、朝の光とは逆に、生体時計の周期を伸ばす働きがあります。ですから、夜更かしをすると生体時計と地球の時間のズレが大きくなります。生体時計と地球時間とがずれると身体の中のさまざまなリズム、例えば睡眠覚醒、体温、ホルモンといったバランスのお互いの関係が本来あるべき関係から違ってしまいます。

例えば、ヒトは朝方体温が最も低くなり、その後に目覚め、夕方に最高体温を記録した後に眠りにつきます。しかし、生体時計と地球時間とがずれていると、最高体温の後に目が覚めたり、最低体温の後に眠らなければならなくなります。

 このようなズレは夜勤や海外旅行でも生じます。いわゆる時差ぼけです。時差ぼけでは体調が悪くなります。眠たい時に眠れず眠ってはいけない時に眠くなり疲れ、食欲や意欲が低下し、作業能率も低下し、昼間の活動量も減ります。つまり、夜更かしをして

夜中に明るい環境で過ごし、朝日を浴びると慢性の時差ぼけ状態に

なるのです。

 次回はA明るい夜の悪影響について・・・      岡本


夜更かしの問題点 その2 明るい夜


 前回は、夜更かしの問題点@慢性の時差ぼけ についてお話しましたが、
今回はA明るい夜 についてお話します。


“明るい夜”の悪影響はふたつあります。ひとつは、前回お話した生体時計への影響で、地球時間とのズレを大きくします。
もうひとつは、メラトニンというホルモンの分泌が抑制されてしまうことです。
メラトニンには、抗酸化作用や性的成熟の抑制作用があります。
メラトニンは
1歳から5歳の頃に一生のうちで最も多量に分泌されます。
子どもたちは『メラトニンシャワー』を浴びて成長するのです。
メラトニンは、夜暗い環境で分泌されるのですが、明るいとつくられなくなります。
夜寝付く時刻が遅い子どもほど、朝のメラトニン濃度が低い傾向にあります。

 夜更かしをして夜明るい環境で過ごす子どもは、メラトニンシャワーを浴びることができなくなり、その結果、性的成熟や、抗酸化作用の低下から発ガンの危険が増すことが心配されます。
睡眠時間が少なく、朝食を摂る回数が少ない女の子ほど性的成熟、すなわち初潮の年齢が早いという調査結果も発表されました。
この結果にメラトニンの影響も懸念されます。


皆さんは、夜きちんと暗くしておやすみですか?
次回はB睡眠不足 について・・・。               文責 岡本

夜更かしの問題点 そのB〜睡眠不足〜

 前号では、『夜更かしの問題点』はお休みをいただきましたが、今回は前々号に引き続き
B睡眠不足 についてお話します。


夜更かしをした翌朝きちんと起きるとすれば、当然睡眠時間が少なくなります。
単純に考えると、可能であるなら朝ゆっくり眠る、もしくはお昼寝をすれば、睡眠不足は解消されそうです。

・・・が、実際のところは、いくら数字上の睡眠時間が足りていたとしても、朝寝坊やお昼寝では睡眠不足を取り返すことはできません。
夜更かしのため睡眠時間が少なくなったり、夜の就床時刻が遅い子どもほど学業成績は悪くなります。
「朝気持ちよく起きることができない」
「夜よく眠れない」
「朝ごはんが食べられない」
と、“学校でのイライラ”が高まります。

睡眠不足は、知的な面にも感情の面にも悪影響を及ぼすのです。
皆さんも、心当たりがありませんか?
夜更かしをした翌日、なんだか頭が働かないな・・・という経験?!


次回は C生活習慣病 について・・・。

              文責 岡本

夜更かしの問題点〜その4〜


 前号では、『夜更かしで睡眠不足になる』とお話しましたが、
今回は“睡眠不足が生活習慣病につながる”ことについてお話します。
 成人では、睡眠時間の少ない状態が続くと、朝のインスリンの分泌が悪くなり、血糖値が上昇し、交感神経系の活動が高まり、コルチコステロイドが夕方になっても低下しにくくなり、抗体価の上昇が悪くなります。
つまりこの結果は、糖尿病、高血圧、肥満、免疫力低下を意味し、『睡眠時間が減ると老化が促進される』と解釈されます。
 また、夜明るい環境で過ごしメラトニンの分泌が減ると、発ガンの危険性だけでなく、高脂血症の危険性も高まる可能性があります。
「単なる夜更かしでそこまで・・・」と思われるかもしれませんが、
やはり“早寝早起き”は三文の徳なのです。

次回は D運動不足 について・・・。           文責 岡本

夜更かしの問題点〜その5〜運動不足 


今回は、夜更かしの問題点5つめ、『運動不足』についてお話します。
夜更かしでは、慢性の時差ぼけと肥満のために、運動量が低下します。
動物実験では、運動することにより学習効果が高まることが知られていますが、ヒトの場合も、中年期の活動量が少ないと、後にアルツハイマー病になる危険が高まります。また、小児期に活動量が少ないと、将来慢性疲労症候群になる因子となる可能性があります。
 運動で学習機能が高まる際に、神経伝達物質セロトニンの活性が高まるのですが、このセロトニンの働きが下がると、攻撃性や衝動性が高まり、社会性が低下し、気分が滅入り、精神的に不安定になります。ですから、セロトニンの働きを高めることは、ヒトが生き生きと暮らす上で重要になるのです。
このセロトニンの働きは、朝の光とリズミカルな筋肉運動(歩行、咀嚼、呼吸)とで高まります。夜更かしで朝日を浴び損ね、慢性の時差ぼけになると、昼間に運動を十分には行えず、セロトニンの働きが高まりません。昼間の活動が少なければ、肥満の危険性が高まり、疲れず、夜になっても眠れません。ねむりの質や量が低下すれば、覚醒の質も低下します。そうすると、運動を十分に行うことが難しくなり、セロトニンの働きは高まりません。悪循環になるのです。
この悪循環を断つポイントは、『朝の光』と『昼間の運動』!ぜひ心がけてください。                            文責 岡本

脳を鍛えましょう!

みなさん、“川島隆太”という名前に聞き覚えはあるでしょうか?このところ、テレビ・新聞等で、『脳年齢』『脳を鍛える』という言葉をよく耳にされると思います。『脳を鍛えて、子どもは賢く!大人は若返り、認知症を防ぎましょう!』と提唱されているのが、川島隆太先生(東北大学医学部卒業の医学博士。現在、同大学加齢医学研究所および未来科学技術共同研究センターの教授)です。

テレビやパソコンなどのIT機器が暮らしを便利にしてくれた半面、私たちは頭を使わなくなりました。新聞を読まなくても、テレビやインターネットが情報を与えてくれます。漢字は書かなくてもパソコンが変換してくれます。しかし、頭も体と同じように、使わないと衰えていきます。普段から積極的に頭を使って、脳を鍛えることが必要なのです。

『脳を鍛える』というと、とても大変なことのように思いますが、川島先生のお話では、日常生活のなかのちょっとした心がけで、ずいぶんと効果があるようです。

次回からは、その『脳を鍛える』方法について詳しくお話していきたいと思います。                            文責 岡本



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